英語の試験の一つにTOEFLというものがあります。
英語でコミュニケーションができる能力を測るテストです。
主に海外留学を目指す人が受験する事が多いです。

このTOEFLにはITPというテストがあり、団体受験向けのテストです。
学校や企業などで英語力を測定したり、クラス分けや単位認定のために利用されています。

この記事では、TOEFL ITPテストのスコアがどの程度あればよいのか、目安をお教えします。
これからTOEFL ITPテストを受験する人や、受験してきた人の目標になると思います。
一体どの程度のスコアが、英語力があるといえる目安なのでしょうか。

目安を理解すれば目標を定めることができるので、夢に向かって現実的に行動することができます。

TOEFL ITPスコアの目安

TOEFL ITPでどのくらいのスコアを目標に勉強すればいいのか、目安になる情報を調べました。

アメリカで国際交流プログラムを運営する非営利団体CIEEという団体があります。
日本のTOEFLテストを運営する日本事務局でもあり、英語教育の情報やサービスを提供しています。
このCIEEがTOEFL ITPでのスコアのおおよその目安を公開しています。

TOEFL ITPのスコアは310~677です。
スコアでの英語力がどのくらいのものなのか、以下のように分類されます。

・350~400:日常でよく使われる表現で自己紹介等の最低限のコミュニケーションができる。
・400~450:日常的、仕事の簡単な文章を読み、自分とつながりが深い分野について会話ができる。
・450~500:ビジネス、日常生活で一般的な事に関して話の要点を掴み、考えを発信できる。
・500~550:日常生活でのコミュニケーションに支障がない。専門分野で要点を充分に理解でき、具体的に考えを説明できる。
・550~600:ビジネス、日常生活で専門分野以外でも理解でき、議論に充分についていける。ジョークを交えつつコミュニケーションができる。
・600~677:ビジネスや日常生活で不自由なくコミュニケーションができる。ネイティブと遜色なく議論ができる。

日本の大学生受験者の平均点は466.9となっています。
一般的なことであれば簡単にコミュニケーションができるレベルです。

留学や仕事で英語を使うことを考える大学生の目安は以下となっています。

・国内大学院:500以上
・海外大学留学:500以上
・海外大学院留学:550以上
・ビジネスで役立つレベル:550以上
・ビジネスの専門分野で標準レベル:600以上

海外の大学に留学を考えている人は、550以上のスコアが出せるように頑張りましょう。
あくまでも最低限のスコアなので、550あれば問題ないと勘違いしないようにしてください。
入学に高度な英語力が求められる大学、例えばハーバード大やスタンフォード大は、600以上必要です。

日本の大学生受験者の平均点から考えると、かなり勉強する必要があります。

ITPスコアをiBTスコアに換算する

TOEFLテストには、団体向けのITPと個人向けのiBTがあります。
これは別の試験で、形式が異なります。

ITPはリーディングとリスニングの能力をテストします。
一方iBTはリーディングとリスニングのほか、スピーキング、ライティングもテストします。
iBTの方が総合的な英語力をテストすることになります。
とはいえ、ITPの方が簡単というわけではなく、より難しく長時間のテストなので勘違いしないようにしてください。

このITPでのスコアをiBTでのスコアに換算することができます。
2006年にTOEFLのテストを開発したETSから発表された相関表があります。
Paper-based Testは以前までのテストで、ITPに置き換えることができます。

Internet-based Test(iBT):Paper-based Test(ITP)
111~120:640~677
100~110:600~637
90~99:577~597
79~89:550~573
71~78:527~547
61~70:500~523
51~60:467~497
41~50:437~463
30~40:397~433

ITPでの自分のスコアが、iBTではどのくらいのスコアになるのか目安にしてください。

TOEFLとTOEICの違い

英語のテスト言えば、TOEICがあります。
TOEFLとTOEICでは何が違うのかを説明します。

TOEFLは海外の大学へ留学することを目標とした人向けのテストです。
特徴をまとめると以下のようになります。

内容:リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング(ITPはリーディング、リスニングのみ)
試験時間:約4時間
回答方式:パソコン
メモ:許可

TOEFLは試験会場のパソコンを使い、解答していきます。
解答の進行度は受験者によって違い、早い人はどんどん先に進むことができます。
隣の人がスピーキングの問題を始めてしまうこともあり、集中力も大切です。

一方で、TOEICは非ネイティブの英語力を測るためのテストです。
ビジネスでの英語力を測ったり、大学での単位認定で利用されます。

TOEICは一般的にTOEIC LRのほうを指します。
LRというのは、Listening&Readingの略です。
一応SW(Speaking&Writing)もありますが、あまり受ける人はいません。

特徴をまとめると以下のようになります。

内容:リーディング、リスニング
試験時間:2時間
回答方式:マークシート
メモ:禁止

日本ではTOEICの方が一般的で、主にビジネスの分野で英語力の基準として考えられることが多いです。
就職の際に求められるTOEICのスコアがあったり、待遇がよくなったりします。

TOEICよりTOEFLの方が1問にかける時間が長く、量も多いです。
また、内容はTOEICは主にビジネスの分野に対し、TOEFLは留学が目的なので学問的な内容が多いです。

ちなみにETSがTOEICのスコアとTOEFL ITPのスコアの換算式を発表しています。
「TOEICスコア×0.348+296=TOEFL ITPスコア」となっています。

TOEICで満点の990点で、TOEFL ITPでは約640点に相当します。
TOEICで800点だと、TOEFL ITPでは約575点です。
TOEICで700点だと、TOEFL ITPでは約540点です。

ビジネスで英語を使うのであれば、800点以上は必要になってきます。
TOEFL ITPで570点を超えるようでなければ、本格的に英語で仕事をするのは難しいでしょう。

なお、TOEICでは会話力はテストできないので注意して下さい。
試験内容や目的が違うため、TOEICのスコアが高くても英会話ができるとは限らないということです。

TOEFLとIELTSの違い

TOEFLがスピーキングやライティングも含めた、総合的な英語力をテストするものだということは、先に説明しました。
同じようにスピーキングテストのある、IELTSというテストが存在します。
TOEFLとIELTSは何が違うのでしょうか。

TOEFLの特徴をおさらいします。

内容:リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング(ITPはリーディング、リスニングのみ)
試験時間:約4時間
回答方式:パソコン
メモ:許可

一方、IELTSはどのような特徴があるのかと言うと、以下のようになります。

内容:リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング
試験時間:約2時間45分
回答方式:筆記式のペーパーテスト、面接
メモ:許可

スピーキングテストは2日目に10分~15分ほど面接で行います。
スピーキングは面接官と話すため、わからなくても聞き直すことができるので、やや易しいと言われています。
しかし、リーディングは語数が多く、TOEFLより難易度が高いです。
また、リスニングはイギリス英語が基本になっており、TOEFLのアメリカ英語に慣れていると聞きづらいことがあります。

TOEFLとIELTSのスコア換算ですが、公式には発表されていません。
民間の会社等がスコアを比較した換算表があり、一般的に使われているので紹介します。

TOEFL:IELTS
673~677:9.0
670:8.5
660~667:8.0
630~657:7.5
600~627:7.0
577~597:6.5
550~573:6.0
521~549:5.5
500~520:5.0
470~499:4.5
450~469:4.0
400~449:3.5
391~399:3.0
390:2.5
350~389:1.5

IELTSも留学の際に必要とされるテストです。
大学によって、TOEFLかIELTSどちらかを受けている必要があります。
それぞれの大学によってどちらの試験が条件になっているかは変わってきます。
また、就職や移住の際に、IELTSのスコアが求められることがあります。

TOEFLとIELTSどちらを求められるかは国によって変わります。
例えば、アメリカではTOEFLのほうがメジャーですが、最近ではIELTSも利用されるようになってきました。
どちらかというとIELTSの方が世界的に利用価値が高いと思います。
海外移住などを考えているならIELTSの方が良いかもしれません。

TOEFLの勉強法

TOEFLは英検やTOEICと比較すると教材が少ないです。
TOEFLは留学をする時に必要になるため、どうしても受験者が少なくなるからです。

まずは基本的な英文法の教材が必要です。
例えば、一億人の英文法やロイヤル英文法などの教材でしっかり英文法を理解してください。

その上で、TOEFLの対策をしなければなりません。
TOEFLはTOEICと違って学問の分野に関する問題が出てきます。
TOEFL ITPは公式の教材がありますので、そちらを使うと良いでしょう。
とにかくTOEFLならではの問題に慣れる必要があります。

もしTOEFL iBTを受けるのであれば、オンライン英会話スクールを利用してレッスンを受けて下さい。
最も効率が良いスピーキングの勉強方法は、やはり実際に講師と会話して勉強する方法ですから。
例えば、マイチューターやレアジョブといったスクールがTOEFLに対応しています。

ITPを受ける人でも、リスニングを鍛えるためにオンライン英会話スクールを利用する価値があります。
人間は発音できる音を聞き取ることができるため、実際に自分で話せるようになるとリスニングが強化されるからです。

TOEFL ITPスコアの目安まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、TOEFL ITPのスコアの目安をお教えしました。

TOEFL ITPのスコアは310~677で、日本の大学生受験者の平均点は466.9です。
留学や仕事で英語を使うことを考えると以下のスコアが目安になります。

・国内大学院:500以上
・海外大学留学:500以上
・海外大学院留学:550以上
・ビジネスで役立つレベル:550以上
・ビジネスの専門分野で標準レベル:600以上

自分の目的に合わせて、どのくらいのスコアが必要になるのかを確かめてください。
試験はTOEICよりも難しく、時間もかかります。
高い得点を出すためには、相当な努力が必要になります。

TOEFL用の教材で勉強することも大切ですが、オンライン英会話スクールなどを利用して総合的な英語力を鍛えていきましょう。