英語の勉強法として音読をすると効果的だという説があります。
今回は、英語を音読する方法をお教えします。

正しい音読をすればリスニング、スピーキングを鍛えるのに非常に役立ちます。
ただし、やり方を間違えると効果はなかなか出てきません。
正しいやり方をマスターする必要があります。

英語の勉強を始めたばかりの初心者から、中級者、上級者まで使えるテクニックですので、ぜひ参考にしてください。

音読のゴールを決める

まず音読をするときに、なぜ音読が必要なのかを考えなければなりません。
初心者から上級者まで、それぞれ英語を学ぶゴールがあるはずです。
音読をしてどうなりたいのか、という点を明確にしておくことが重要です。

・ネイティブレベルの発音を身に着けたい
・スムーズに英文を理解したい
・リスニング力を高めたい
・簡単な英文でいいから読んでみたい

などなど、個人によって様々なゴールがあります。
正しい音読をすることが自分にとってどのようなものなのかを考えて下さい。
例えば、神様があなたに英語をペラペラ喋れる能力を与えてくれたとします。
どんなことをしたいですか?

・外国人の友だちを作りたい
・英文をネイティブのように読んでみたい

このような夢を持つのではないでしょうか?
それがあなたにとっての最高のゴールでしょう。

逆に、全くイメージできないという人もいるかもしれません。
それは英語を発音する必要のない人かもしれません。
例えばハリーポッターを英語でを読みたいという人が、わざわざ音読をする必要があるでしょうか。
音読を極めたところで、使わないのであればそれほど意味はありません。
そのような人がダメというわけではなく、不必要な勉強に力を入れてしまうことになるのです。
全く無駄というわけではありませんが、目的に合った勉強をすることが大切です。

正しい音読のやり方

では、英語を音読する時の正しいやり方をお教えします。
まず大前提として知っておかなければならない2つのポイントが以下です。

・英文の単語を理解する
・文法を理解する

登場する単語の意味や、英文の文法が理解できていないと、スムーズに読むことができません。
意味不明な状態では音読しても無駄ですので、最低限、英文の意味を理解できる必要があります。
そのため、自分の英語力と比べて難しすぎる英文はあまり効率が良くないです。
少し易しいかなと感じるくらいがちょうどいいと思います。

音読のやり方を難易度順に簡単にまとめると以下のように行います。

・スラッシュリーディング
・リピーティング
・リード&ルックアップ
・シャドーイング

それぞれ説明していきます。

スラッシュリーディング
これは英語の1文を、意味が通る程度にスラッシュで区分けして音読するという方法です。

Entries for the competition should be submitted by November 28 at the latest.

上記の英文をスラッシュで区分けしてみます。

Entries for the competition / should be submitted / by November 28 /
at the latest.

「コンテストのエントリー」「提出されるべきだ」「11月28日までに」「遅くとも」となります。
小さく分けたことで、前から順番に訳して理解できるようになったのではないでしょうか。
英文を理解しやすくなるだけでなく、読みやすくなります。
単語ごとに区切るわけではないので、よりなめらかな音読になります。

英文を前から理解することができるので、後ろから訳すことなくスムーズに理解できます。
英文を後ろから訳す癖がつくと、英文を聞いたときに理解できません。
さらに、英文を読むときに非常に時間がかかってしまいます。

これだけで英語の音読をマスターすることはできませんが、初心者には良い方法です。

リピーティング
リピーティングは英文を聞いた後、同じように真似して音読するという方法です。
リピートアフターミーという言葉の後に講師が英文を読む、というパターンです。
学校などの音読でもよく使うパターンなので、経験したことがある人は多いでしょう。

このリピーティングのときに注意しなければならないのは、ネイティブのように発音することです。
母音子音の正しい発音や、リンキング、リダクション、フラッピングといった発音の変化を理解しておく必要があります。
英文の中にどのような発音の変化があるのかを発見しながら、真似して音読して下さい。
なんとなく繰り返して喋っているだけではあまり効果がでません。

最初はゆっくりとした英文を聞き、ゆっくり真似してみるとやりやすいです。
徐々にスピードを上げて、同じように音読できるようになりましょう。

リード&ルックアップ
2回の音読に分けて習得していく方法です。
短くてもいいので、まず1回英文を見ながら音読します。
その後、英文を読まず、顔を上げて記憶を頼りにもう1回英文を音読します。

スラッシュリーディングと組み合わせても構いません。
1文を区切ってリード&ルックアップをして、徐々に読む区分を長くしていきます。
最終的には1文を見ずに音読することができるようになります。

読む英文の意味がわかっていないと覚えることができないので、自分の英語力に見合った英文を使って下さい。
文法はわかるけど一部の単語の意味がわからない、という程度が限界だと思います。
わからない単語を調べて、英文の意味を理解して下さい。

シャドーイング
音読の最終的な練習方法がシャドーイングです。
シャドーイングをするときは、英文を一切見てはいけません。
教材のCDなどでネイティブの音読を聞きながら、後から付いていくように音読します。

講師の音読と自分の音読が混ざってしまうので、集中して聞かなければなりません。
スピードを落とさず、そのままついていくように努力して下さい。
少し早いかな、と思うくらいでトレーニングすると効果的です。

なるべく正しい発音にすべきですが、最初は完璧にはできません。
うまく音読できなかった箇所を覚えておき、後で調べて練習して下さい。
失敗するパターンとしては以下の3つがあります。

・単語がわからない
・文法がわからない
・発音がわからない

単語や文法を理解していないと、英文を聞いても理解できません。
理解できていない箇所は音読がいい加減になります。
どんな内容なのかをしっかり理解して再挑戦して下さい。

リンキング、リダクション、フラッピングといった発音の変化で混乱することがあります。
発音の変化があってついていけなかった場合は、その箇所を練習して再挑戦して下さい。

シャドーイングは通訳者などハイレベルな人も行うトレーニング方法です。
初心者はつまずきやすいので、いきなり挑戦する必要はありません。
慣れるまでは、初歩的な音読のトレーニングで力をつけるほうが良いです。

これらの音読のやり方で初心者から上級者までトレーニングできます。
1回では完璧にできないことがほとんどなので、どのやり方でも繰り返し練習するようにして下さい。
1日10分でもいいので、集中して音読するようにしましょう。

音読の効果は2つ

正しく音読のトレーニングをしていることで得られる効果は以下のようなものがあります。

・スムーズに英文を理解できる
・正しい発音が身につく
・ネイティブのスピードについていける

音読のトレーニングをすることで、英文を聞くだけでスムーズに理解できるようになります。
英文を聞いた順番に理解する癖が付きます。
ネイティブのスピードや発音に慣れることができるので、ついていけるようになります。
そして、自分でもネイティブのように英文を読むことができるようになります。
自分で発音できれば聞き取ることができるので、音読とリスニングは相乗効果があります。
つまり、音読をすることで得られる効果は、大きく分けると「発音」と「リスニング」の2つです。

しかし、リーディングにはあまり役立ちません。
英文を読み解くには単語や文法の知識が必要です。
音読するだけでは、単語や文法を理解することはできないのです。
また、音読することに集中してしまい、内容をあまり理解できなかったということもよくあります。
文法解説の教材をじっくり黙読するほうがリーディングに役立ちます。

音読による効果を理解してトレーニングをしてください。

音読をする時のおすすめ教材
音読をする時の教材は基本的になんでもいいです。
最初からスラッシュで区切られている教材は、スラッシュリーディングがやりやすいです。
英文をネイティブの発音で聞けると効果的なので、普段使っているCD付きの教材でも構いません。

音読に役立つ以下のようなアプリもあります。
・VoiceTube
・TED Audio Books

他に役立つアイテムがあります。
ゆっくり音声を再生できるプレーヤーがあると良いです。
早すぎて理解できない場合、ゆっくり聞いて慣れることができるからです。
語学プレーヤーというアプリを使うのも良いでしょう。
また、自分の声を録音して聞くと、間違っていたり雑な箇所を把握しやすいので、ICレコーダーもあると効果的です。

英語を音読するやり方まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は、英語を音読するやり方をお教えしました。
自分にとってどのレベルの音読が必要なのか、ゴールを決めた上でトレーニングしましょう。
そして、単語や文法の知識があり、英文を理解できるという前提で行いましょう。

音読のやり方は以下です。

・スラッシュリーディング
・リピーティング
・リード&ルックアップ
・シャドーイング

初心者はスラッシュリーディング、上級者はシャドーイングで音読をして下さい。

音読をすると発音の改善やリスニングに役立ちます。
しかし、リーディングにはあまり効果はないので、その点だけは注意して下さい。